多可町商工会様の依頼で、東京のビッグサイトで行われたギフトショー向けに、播州織のブース背面ポスターとパンフレットを制作させていただきました。

播州織のブース背面ポスターとパンフレットは「僕らの播州織」でこれまで何度か制作させていただいていますが、今回は「自由な播州織」として、兵庫県播州地方からやってきた新しい播州織の挑戦者というお題をいただきました。

播州織は最盛期に1,000件以上の業者があり、衰退期の現在でも100件以上ある日本でも最大規模の先染め織物産地です。
昔の播州織はギンガムチェックが大量に作られており、今でも播州織=ギンガムチェックという認識が特に年配の方々に根付いていますが、近年は複雑な柄を表現したり、糸の素材にこだわったり、ナチュラル・ビンテージ・高品質など、工場によってこだわるポイントも様々で、確実に変化が訪れています。

播州織は1件1件の織物工場に個性があり、挑戦を続けている工場も多いです。
近年の播州織物の定義としては「播州織=播州地方の技術を用いて播州地方で織られた織物」が一番しっくりきます。
そこで、播州織が製造されている地域の、ありのままの町の風景を表現したいと考え、空撮のデザインを提案させていただきました。そしてこの地域から播州織の新しい挑戦をしているという印象を狙っています。


D : ikka morrow
PH : Photo Po!